3:30 徳島市を出発し、車で南へ2時間半。真っ暗な中見えてきたのは、室戸岬の東側に位置する椎名漁港。集合時間の20分前に着いたものの、人気がなさすぎて不安に思いながら車の中から様子を伺っていると10分前くらいから漁師さんと思われる人影がちらほら見えてきたので、車を降りて事務所の場所を教えてもらいました。建物の周りをぐるりと半周する階段を登ると、橋本組合長と乗組員さんたちが暖かく迎え入れてくれました。
自己紹介をして事務所を見渡していると、黒板の予定表に「かーりぃ乗船」との文字が、、、笑
話の途中で吹き出してしまいました。

6:00 1階に降りてみんなで氷を船に積み込みます。製氷機から船まで少し距離があるので、麻袋に詰め込んでフォークリフトで船まで運びます。船まで氷が流れるスロープのような物があれば便利だと思うけど、勾配がちょっと足りなさそうでした。ローラーコンベアとかあれば楽なのかな?でも屈強な漁師さんたちが手早く氷を運んでるのを見てたら、
「これはもしかすると適度な運動なのかも、、、」
って思っちゃいました。

6:35 3隻の船に乗り分かれて出港!!!この日の気温は6.5℃。実は、先日まで大時化で今回乗船できたのはとってもラッキーだったみたいです。でも結構波が残ってて、酔わないかちょっと不安に思いながらも沖に出てみると意外と大丈夫そうでした。船で沖に向かうこと約5分。大敷の箱網の奥に立てられている大きな竹が2本見えてきました。竹の中腹に赤い旗が付いてて結構遠くからでも確認できます。
6:45 箱網の口に3隻の船を並べ、ロープで繋いで網を手繰り寄せます。かつて見てきた大敷の中でも一番デカかったと思います。波が高かったのもありますが、全貌がどうなっているのかわからないくらい大きかったです。今日は網の奥に向かう流れがあり、かなり網が重そうでした。しばらく格闘するものの、ロープが重すぎて巻き上げ機に掛けても滑って巻き上げられません。15分ほど格闘しましたが断念せざるを得ませんでした。
海の力ってすごいですね。
もう一箇所網を張っているということだったので、そっちでリベンジです。

7:20 2箇所目の網に到着。「こっちも潮の流れは速くない???」と心配していたけど、周りを見回したら漁師さんたち、「かーりぃにでっかいブリ食べさせてあげないといけないでしょ!!!」と燃えてました。

8:20 長い格闘の末に上がってきたのはメジナとブリ!本来だったら箱網で海上に袋状の生簀を作ってそこから大きな たも網 で少しずつ掬っていくのですが、量が少なかったので箱網ごと魚を船上に引き揚げました。無事、椎名漁港に帰港。魚を帰りを待つ人たちが港で帰りを待ってるのを見て、すごく心が温かくなりました。港に着いたらあたしのInstagramのストーリーを見て来てくれた方もいてとっても嬉しかったです。
8:50 持ち帰ったメジナとブリでみんなで賄い作り。こんなに大きなブリを捌いたのは初めてだったので、4分の1の状態からそのまま刺身を切り出すとデカすぎて切り口がガタガタになってしまいました。またこれも経験ですね。4分の1の身をさらに2分割して柵にしてから刺身を切り出すという方法を教わったので、今後はうまく捌いて見せます!!

今回、お世話になった橋本組合長と、声をかけてくださったしいな遊海くらぶの川島さん、そして、一緒に沖へ連れて行ってくださった漁師の皆さん、貴重な経験をありがとうございました!!!
しいな遊海くらぶの公式Instagramはこちら↓↓
https://www.instagram.com/shiinayukai/


現在、室戸椎名大敷では、春ブリの時期真っ只中です。この時期に水揚げされるブリは産卵前にエネルギーを蓄えるため、北の海から餌の魚を追って回遊してくるため、脂がすっごい乗ってます。群れが大きくて大量に獲れるから比較的安くて、寄生虫も少ないそう!今年の3月、太平洋側で魚食べるならブリ一択!!
ぜひ足を運んだ際には食べてみて下さい。