MarineSweeperがクラウドファンディングを始めました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
全国の釣り場と資源を守るために!皆様の寄付を手数料0で100%力に変えて活動をします。
全国の海を豊かにする仕組みづくりのクラウドファンディングの応援をよろしくお願いします。
MarineSweeperのHPはこちら https://marinesweeper.jp/
MarineSweeperのクラウドファンディングはこちらhttps://congrant.com/project/marinesweeper/6274
※クラウドファンデングは4月30日まで!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本近海の海洋生態系は死に際に立たされています。
実際に日本近海の魚の量がどのくらい減っているのか。
長期的な周期で大きく増減するマイワシの漁獲量と、国際情勢などの影響を大きく受ける遠洋漁業による漁獲量を除いた推移を見ると、1978年以降漁獲量の減少が着実に進んでいることがわかります(図1)。
漁船漁具の大型化や、改良による漁獲能力向上、衛生情報の利用も可能になり、漁獲能力は向上しています。それにもかかわらず減少し続けているということは、海中に存在する魚の資源量自体がいかに減少しているかわかります1)。
その原因は、水質汚染、過度な水質浄化、乱獲、埋め立て・ダム等による環境破壊など多岐な要因に渡ります。
プラスチック等の人工物による海洋汚染もその要因の一つです。
漂流した漁網などのマクロプラスチックはゴーストギアとも呼ばれ、サンゴ等に絡まったり、海洋生物を傷つけたりしています。
また、漁具に限らず海に流出したプラスチックは波や紫外線により劣化し、細かく砕けても海中から決してなくなることなく、マイクロプラスチックとして海中に残り続けることとなります。
このマイクロプラスチックにはさまざまな物質が添加されていたり、漂流中に海水から有害な物質を吸着していたりします。
特に問題とされているのがポリ塩化ビフェニル(PCB)という油です。
皆さんは1968年に起きた『カネミ油症事件』をご存知でしょうか。
製造過程でPCBが混入した食用油を摂取した人々が肌の異常、頭痛、手足の痺れ、肝機能障害などの症状を引き起こした食品公害事件です。
その後、先進国ではPCBの生産を中止しましたが、流出したPCBは自然界に残り続けています。
そして恐ろしいことに近年、海中を漂うマイクロプラスチックがこのPCBを吸着していることが明らかとなってきています(図2)2,3)。
海洋生物はマイクロプラスチックを餌と間違えて食べてしまうことがよくあります。
マイクロプラスチック自体は糞として排出が可能なのですが、油であるPCBは脂肪細胞に蓄積されてしまいます。
食物連鎖を通じて生物濃縮が進むと、繁殖力低下や発達障害を引き起こす恐れがあります。
そして、最終的にそれを口にしてしまうのは我々人間です。
すでに流出してしまったプラスチックの量は計り知れません。
そして、現在も流出し続けています。人間を含む生物の命や遺伝子、生態系の崩壊を阻止するためには待ったナシの現実と言えるのではないでしょうか。
参考文献
1) 望月賢二(2020)「生態系の劣化と資源減少」小松正之・望月賢二・寳田康弘・有薗眞琴, 地球環境 陸・海の生態系と人の将来「世界の水産資源管理」, 株式会社 雄山閣, pp.168-172
2) 蒲生俊敬(2019)「深刻化する深海のプラスチック汚染」秋道 智彌・角南 篤(編), 海と人との関係学「海の生物多様性を守るために」, 西日本出版社, pp.66-80
3) 高田秀重ほか(2014)International Pellet Watch(IPW):海岸漂着プラスチックを用いた地球規模でのPOPsモニタリング, 地球環境, vol.19, No.2, pp.135-145.
突然の書き込み失礼します。
記事を読んでいたらかーりぃ様の海の環境を守って行こうという熱い想いが伝わってきました。
私も海の写真を撮りに行くことがありますが、海岸に打ち上げられているごみを見ると気分が下がることがあります。特に海に浮かんでいるごみはどうしようもないのでなるべく目立たないように撮るようにしています。
自然と親しむためには「足跡以外は何も残さない」という精神が大事だと思います。